タイトルロゴを作成したいと思っていてもなかなか美しくて訴求力があるデザインにできないことはよくあります。タイトルロゴの作成はロゴの中でも難しいとよく言われていて、手練れのデザイナーでも苦労することが多いのが実情です。
この記事ではタイトルロゴ作成で重要なポイントと効果的なアプローチを詳しく解説します。
タイトルロゴの作成が難しい理由
タイトルロゴ作成が一般的に難しいと言われるのは、テキスト情報だけでロゴを作らなければならないからです。
タイトルロゴはゲームやサービスなどの名称をロゴにする必要があるため、基本的にテキストベースになります。一般的なエンブレムとテキストを組み合わせたロゴではなく、テキストを重視したロゴにしなければならないのが特徴です。
テキストの装飾によってコンセプトを伝えるには高度なデザインスキルが求められるため、タイトルロゴの作成は難しいと言われています。例えば、ゲームのタイトルロゴの場合には、起動したときに最初に表示されるロゴになります。
セールスプロモーションのときにはタイトルロゴを使って宣伝広告をするのが一般的です。ゲーム名を消費者に知ってもらうだけでなく、ゲームのテイストやコンセプトも感じ取ってもらえるようにデザインしなければなりません。
テキストを使わなくて良ければイメージをデザインするだけで済みますが、ゲーム名も知ってもらわなければならないという要求があるのでテキストをベースにせざるを得ません。文字の使い方やカラーなどを丁寧に考え、必要なデコレーションを施して仕上げる必要があるため、経験がないデザイナーにはできないと言われるくらいにタイトルロゴ作成は難しい作業になっています。
タイトルロゴ作成で重要なポイント
タイトルロゴ作成は難しいとはいえ、ポイントを押さえていれば効果的なロゴを作り上げることは可能です。
タイトルロゴ作成で最も重要なのはテキストを簡単に読める状態を保ちながら、商品やサービスのコンセプトをはっきりと直感的に感じ取れるようにすることです。
テキストベースのロゴだと考えて秀逸なデザインにしようとしてしまうと、凝り過ぎてテキストを読みづらくなってしまう場合があります。例えば、テキストは左から右、上から下に読むのが一般的でしょう。この原則に反してタイトルを円形に並べてしまうと、デザインは優れていたとしてもユーザーにタイトルを直感的に認識してもらうことができません。
タイトルロゴ作成ではタイトルを認知してもらうのが重要なポイントなので、直感的に読んで認識できるようにテキストを整える必要があります。また、タイトルロゴ作成では文字を際立たせるのが重要なポイントです。一般的なロゴのようにエンブレムを組み合わせても問題はありませんが、エンブレムの方が目立ってしまうとタイトルロゴとしては質が高いとは言えません。
あくまでタイトルのテキストが目立ち、ユーザーの記憶に残るようにデザインするのが大切です。
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タイトルロゴ作成をするときのアプローチ
タイトルロゴ作成の効果的なアプローチは定式化されているわけではないので、臨機応変に考えて商品に合わせたデザインをするのが重要だと考えましょう。ただ、効果を上げるためのアプローチはあります。基本的にテキストをそのままロゴに入れただけではユーザーの目を引くことはありません。
何か違和感を感じるくらいに技巧を施した方がタイトルロゴとしてのアピール力があります。単純に装飾をして美しく仕上げれば良いというわけではなく、普通とは違うという意外性を持たせるのが記憶に留めてもらうのに効果的です。
カラフルにしたり、文字を大きくしたりするだけでは不十分です。タイトルロゴを見て、他と何かが違うと直感してもらえるようにタイトルロゴをデザインしましょう。
タイトルロゴのデザイン例
他とは違うと直感で認識してもらえるタイトルロゴはどのようなデザインなのでしょうか。効果の高いタイトルロゴのデザイン例を知っておきましょう。例えば、タイトルのフォントサイズを同じにせずに、1文字ずつ丁寧にサイズを変えるのが効果的なアプローチです。
よくおこなわれているのは漢字を大きくして平仮名を小さくする方法です。漢字はそれ自体が意味を持っているので、タイトルと商品の関連性が深い漢字を特に大きくするとコンセプトやイメージも伝わりやすくなります。一般的に用いられている文字装飾を使うのも効果的です。
カリグラフィーによって洋風を醸し出したり、袋文字にして目立つようにしたりするのは良い方法です。また、文字の中に抜けを出したり、書き順に従って細い線で接続したりすることで目を引くようにすることができます。
あまり使われていないフォントを使用するだけでも目を奪われるケースもあるので、一般的なフォントをベースにせずにデザインするのもおすすめです。
発想を変えるタイトルロゴ作成
タイトルロゴはユーザーに興味を持ってもらうために作成するのが原則です。タイトルのテキスト情報を重視するのが基本ですが、発想を変えてみると他とは違うという印象を持ってもらえます。より高度な技術ですが、タイトルのテキストにこだわらないロゴ作成をするのもおすすめです。
例えば、タイトルのテキストよりも大きなサイズでイラストを入れるアプローチがあります。まずはイラストでユーザーの目を惹きつけて、テキストも見てもらうというやり方です。発想を変えると話題性があるので、SNSで個人が取り上げてくれる可能性が高くなります。
従来の方法を踏襲してタイトルロゴを作成するのは無難で大きな失敗がないのは確かです。しかし、大きなシェアを取れるかどうかという点では疑問が残ります。新しい発想を盛り込んでタイトルロゴを作成すれば、競合他社を出し抜けるチャンスがあります。
タイトルがわかるようにする原則を保ちながら、イラストを生かして差別化されたタイトルロゴの作成に取り組んでみましょう。
タイトルロゴ作成はテキストを生かすのが原則
タイトルロゴ作成ではテキストを生かし、タイトルを知ってもらうように仕上げるのが原則です。フォントのサイズや色、文字の繋げ方などの工夫をしてデザインするとユーザーの目を引く仕上がりにできます。ただ、従来のやり方でロゴ作成をしていても競合他社との差別化が難しいのも事実です。
タイトルロゴにイラストを盛り込むなどの工夫もしていくのが重要になっています。